バドミントンの試合に緊張して勝てないのはメンタルが弱いから?

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こんにちは、HIKARIです。

わが家の子どもたちは3人共、バドミントンのジュニアチームに入っています。

市の大会や県の大会にも出ることがあります。普段と違う会場異なる相手との試合はとても緊張するものです。

わたし自身も中学・大学・そして現在も大会に出ることがあるので、「どうやったら緊張しないのか」「力を出しきるにはどうしたらいいのか」ということを常に考えてきました。

特に、小学生・中学生に伝えたい!
「バドミントン」を通じて子どもたちが直面している「緊張」のこと、わたしなりに子どもたちに伝えていることメンタルが弱いという呪縛から抜け出す方法をお伝えしたいと思います。

目次

バドミントンの試合で緊張をするのはなぜか

長女は小5のとき初めて大会に出場しました。最初の市大会で準優勝をし、上のクラスに上がりました。

上のクラスは関東大会や、全国大会にも進むツワモノばかりで1回戦敗退2回戦敗退が続いています。

彼女はよくこう言います。

「緊張しすぎて足が震えて、いつも通りのプレーができない!

それを母に言うかなぁ・・・わたしの試合といったらガチガチですけど、何か。
足も手も震えて、一発目のサーブをミスったりしますけど、何か。

なぜ、試合では緊張するの?

年の功&経験から、わたしなりの答えを言わせてもらうよ。

それは戦う相手がいるからだよ。

相手と戦って「勝ちたい!」て思うからだよ。

トップアスリートたちが言う、「ライバルは自分!」「敵はコートの中の自分だ!」という域まで達することは、なかなか難しいし「自分と戦う」とはなかなか感じられないのが現実です。

バドミントンの試合に勝てないのはメンタルが弱いから?

指導者の方に言ってほしくない言葉があります。

おまえはメンタルが弱いからな。メンタルだ、メンタルを鍛えろ!

そして、その子は試合に負けてこう言います。

「勝てる試合だったけど、わたしメンタル弱いから。」

そして親御さんも言ってしまうかもしれません。

「うちの子、メンタル弱いのよ。」

メンタル弱いって何??「メンタルのせい」にするのは簡単ですが、それでは何の解決にもなりません。

言われ続けることによってその子は「自分はメンタルが弱い」といった呪縛にかかってしまうのです。そしてそれを言い訳のように唱えてしまうのです。

メンタルが弱いから緊張するのではない

緊張をするのはメンタルが弱いからではありません

緊張をするのは「うまくやらなきゃ」「ミスをしちゃいけない」「勝たなきゃ」と思っているからです。

そして、緊張しない選手はほとんどいませんし、緊張は必ずしも悪いものではありません。

それは専属のメンタルトレーナーをつけて世界と戦っているトッププレイヤーも同じです。

バドミントン男子シングルス、世界ランク1位の桃田賢斗選手もインタビューで答えています。

全日本総合の初戦は、何回やっても緊張する。

世界ランク1位、世界選手権2連覇をしている桃田選手でさえ、国内の初戦の試合に緊張するのです。

常に勝ち続けなければならない負けるわけにいかないというプレッシャーが緊張となるのです。

緊張をコントロールしてバドミントンの試合で力を発揮するには

ここで一つの結論を言います。

試合では日頃の練習以上のものは出せません

少なくともバドミントンにおいて、練習でやってきたこと以上のものは発揮できません

バドミントンの神様がおりてきて、試合中に覚醒し急に素晴らしいプレーを連発するような漫画のような世界はありえません。

発揮できたとしたら、それはあなた自身が練習してきたことの成果の他ありません。

正しい練習は裏切らない

いわゆる「本番に強い!」という子は普段の練習の中でやってきたことを100%に近い状態で発揮することができているということです。

試合では100%以上のものが出せないのであれば、その元となる100%の状態を上げていくしかありません。
練習の質を上げる練習を積み重ねる、これに尽きます。

普段の練習の中でどれだけ自信をもってやってきているか、これが大事なのです。

バドミントンの練習で「基礎打ち」というものがあります。ドライブ、プッシュ、ドロップ、カット、クリア、ヘアピン、スマッシュという基礎となるショットを2人で打ち合うのですが、子どもたちがよくウォーミングアップのように無意識に打ち合いをするのを見かけて注意をすることがあります。

ある程度バドミントンを習うと、「基礎打ち」→ショットの打ち分けができるようになります。そんな何気ない練習の一つである基礎打ちでさえ、「100%」で臨むことが大事なのです、誰でもできる基礎打ちだろうが、試合と同様の意識を持って100%の意識でやっていると意味のある練習になるのです。

一つの例を紹介します。

バドミントンでは一般的な練習メニューである「スマッシュ&プッシュ」のパターン練習(20本)を長女に打たせました。

いつものように長女はコートに入り、パターン練習に入ります。打ち慣れたスマッシュを打ってからの前に走り込んでのプッシュを狙います。約半数キレイなショットが決まりました。あとの半数は決めにいったショットがネットにかかってしまったり力んでアウトになったりしました。

試合だとミスが多ければ、勝てません。

100%で練習しなさい」「試合だと思って練習しなさい

この一言でもミスは最初の半分に減りました

それでいいの??」「これが試合でもいいの?

パターン練習はただただ繰り返しのとても地味な練習です。この練習の時点で一度のミスもしないこと!が大事なのです。

例えば地道な練習で「ミスなし3分続ける」を意識することと、無意識でただ打つこととでは雲泥の差が出るのです。

ミスをしないこと」じゃなくてもいいんです。代わりに「100%のキレのあるショットを打つ」でもいいんです。

普段からミスのしない練習をコツコツと続けていれば試合でもミスは少なくなるし、良いショットを打とうと思って打てるようになる練習をしていれば試合でも必ずその力は出せます!

練習で達成できればそれが自信に繋がるのです。

コートに入れば100%でやる、そういった練習ができていれば、試合でも「自分のやってきた練習の成果を発揮しよう!練習でやってきたことを信じてやろう!と相手を意識せずにプレーができ、緊張に打ち勝っていけるのです。

緊張をするのは自分だけじゃない、相手も同じなんです

それでも「相手」を意識してしまうと思います。自分より上手そうだな、落ち着いてるな、と感じてしまうこともあるでしょう。

忘れがちなことではありますが、緊張は「相手も同じ」です。

相手も同じように緊張しているいやきっともっと緊張している、とそう思えるだけでも落ち着けるのではないでしょうか。

試合前のルーティーン

試合の前に必ず行う「ルーティーン」というものを大切にしている選手も多いです。「決まった手順」とか「習慣化」という意味です。

朝起きて「顔を洗う」「歯を磨く」「水を飲む」などの決まった行動が「ルーティーン」です。ルーティーンをうまく使いこなし効果的に示しているのがスポーツ選手です。プロ野球のイチロー選手、前田健太選手、フィギュアスケートの羽生選手など有名なルーティーンを持っているアスリートは数多くいます。

試合のコートに入る前のウォーミングアップの仕方や、コートに入ってからの一連の流れ「自分の手順」で必ず行うことで集中力を高め緊張を和らげ目標達成の可能性を大きく広げるという効果が期待できます。

言葉にする

バドミントン女子シングルス(世界ランク最高位1位)の奥原希望選手は、試合前に何かをつぶやいて一例の挨拶をし、コートに入ります。この”つぶやき”は有名で、「この舞台に立てることに感謝して、思いっきり楽しもう。よし!」と自分にエールを送っているのだそうです。

心で思うだけでなく、言葉にすることでそのまま脳に伝わるので、人によってはこれが緊張をほぐす役割になる場合もあります。

いろいろやってみてもそれでも緊張しちゃうんです!

失敗して、経験して、慣れる

一流スポーツ選手がTV番組にでて「試合をしているより緊張します。」と言っているのを聞いたことがあるでしょうか。同じように芸能人が野球の始球式に出て緊張をしているニュースを見たことがある人もいると思います。

アスリートはTVに出ることに慣れていません
芸能人もスタジアムの雰囲気に慣れていないから緊張するんです。

慣れていないこと(場所)に緊張をするのは人間であれば当たり前のことです。

トッププレイヤーであっても日頃の練習に加え、数多くの大会や試合経験を積んで今のレベルでプレーをしているのです。

試合に対しても同じで、たくさん試合を経験して悔しい思いをしながら、試合に慣れていくことがとても大切なことです。

とりあえず、ダッシュする

緊張すると心拍数が上がります。

ドキドキが止まらなかったり、そわそわしたり、落ち着きません。

そのようなときはダッシュをします

意図的に心拍数をあげることで、ダッシュを終えたとき、体は心拍を抑えようとします。

それが緊張によるドキドキも抑えることに結びつくかもしれません。

ダッシュをするスペースがないときは、その場で腿上げやジャンプをすることで対応しましょう。

最後に

この記事を読んでくださった方で、近く試合がある方もいらっしゃると思います。

今はコロナ禍もあり、昨年から大会の中止も相次いでいます。第三波により、制限のある中での大会も増えています。

こんなときだからこそ尚強く思うことは、試合ができるということはとても幸せなことです

試合がしたくてもできない学校や地域も実はたくさんありますし、エントリー選手もいなければ大会は成り立ちません。大会を開催してくださる本部の方、協賛してくださる企業、チームの監督、コーチ、保護者、部活の顧問の方。いろいろな協力があって大会が開かれています

そう考えたら、試合のことを考えると緊張して眠れない、緊張できるって素敵だと思いませんか

感謝の気持ちを忘れず緊張も楽しんでプレーしてほしいなと思います。

最終的にいつも子どもたちに伝えることは「感謝の気持ち」と「楽しむ気持ち」を忘れないことです。

子どもには「緊張」を力に変えて試合に勝っていってほしいなと思ってます。
母は感謝の気持ちを忘れず、ガッチガチに緊張しながらこれからもバドミントンを楽しみたいと思います!

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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