【英文法の復習】場所を表す名詞に『the』をつける?つけない?”go to school” “go to the school” “go home”

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ヒカリ

こんにちは、ヒカリです。

“school” に “the” はつけないよ!!!

go to~“は「~(場所)へ行く」というおなじみのフレーズですが、”go to school”を習った時このように教わった人が多いのではないでしょうか。

なぜ”school”にはtheをつけないんでしょうか。

実は”go to the school”と表現することもあるんです。

“the”をつけることで意味合いが変わってくるので、そこを理解しておく必要があります。

the→冠詞の概念が日本語にはないので、なんとなく理由を考えずあいまいに覚えている人が多いので、この記事を読んではっきりさせちゃいましょう。

今回は、”go to~”と”go to the~”の違いや、場所を表す名詞に『the』をつける場合・つけない場合についてまとめていきます。

目次

“go to school”と”go to the school”の違いについて

They’re going to school.(彼らは学校へ通っています。)

“go to school”に使われている”school”は「学校」という建物を直接表しているのではなく「学校へ行く」=勉強をする場所に行く=通学するという行動を表すときには”the”をつけません

いっぽう、 “the”は特定された対象を指す際に用いる冠詞です。

この場合”school”に”the”をつけると、「学校」という建物に行くことに焦点を当てていることになります。

My father went to the school and talked with my teacher.(父は学校へ行き、先生と話しました。)

「学校」は勉強をする場であるけれども、父は先生と話しをするために「学校」という建物に行く、という表現になります。

このように、単語一つでみると”school”という名詞なので冠詞(a,an,the)をつける対象ではありますが、”go to school”というカタマリで見たときに、本来名詞が持っている物理的な意味が弱まったときに無冠詞になる場合があるのです。

ヒカリ

以上を理解した上で、『the』がつかない場合、つく場合を見ていきましょう!

場所を表す名詞に『the』をつけない場合

『the』なし は場所ではなく行動に焦点があたり
日常的に行っている(習慣となっている)というニュアンスが含まれます。

以下のような場所/施設について場所そのものではなく
「そこで何をするか?」という働きを中心に考える場合は”the”をつけません。

(go) to school, (be) at school, start school, finish schoolなど(学校=勉強する)

  • What did you learn at school today?(今日、学校で何を学んだ?)
  • Some children don’t like school.(学校が嫌いな子もいます。)

(go) to college, (be) in college(大学=勉強する)

  • What did you learn at school today?(今日、学校で何を学んだ?)
  • Some children don’t like school.(学校が嫌いな子もいます。)

(go) to college, (be) in college(大学=勉強する)

  • What did you study in college?(大学ではどんな勉強をしたのですか?)
  • She wants to go to college.(彼女は大学に行きたいんです。)

(go) to class, (be) in class(クラス=クラスで勉強する、授業)

  • I have to go to class.(私は授業に出なければならない。)
  • I’ll be in class until 4:00 today.(今日は4時まで授業です。)

(go) to work, (be) at work, start work, finish workなど(仕事=働く)

  • I’m going to work now.(私は今から仕事に行ってきます。)
  • I finish work at 6:00 every day.(毎日6時に仕事が終わります。)

(go) to bed, (be) in bed(ベッド=寝る=横になる)

  • I’m tired, I’m going to bed.(疲れたから、もう寝ます。)
  • Where’s Miki? She’s in bed.(ミキはどこ?ベッドで寝てるよ。)

(go) to church, (be) in/at church(教会=お祈りする)

(go) to prison, (be) in prison(刑務所=服役する)

日常的に「お祈りする」場合はtheはつきませんが、観光目的の「教会に行く」はtheをつけます

上と同じ理由で、囚人の面会に刑務所を訪れる場合はtheをつけます

“go to proson”(服役する)と”go to the proson”(面会に行く)とでは、“the”のあるなしで意味がまったく変わるので気をつけましょう。

(go) home, (be) (at) home(家で=家でくつろぐ)

homeには「家」という名詞に加えて「家で(へ)」という場所や方向を含んだ意味を持ちます。なので、「家に帰る」は”go home”のようにtoを置きません。「家にいる」は”stay home”や”stay at home”どちらでも使えます。

  • I’m tired, I’m going home.(疲れたから、帰る。)
  • Are you going out tonight, or are you staying (at) home?(今夜は外出する?、それとも家にいる?)

場所を表す名詞に『the』をつける場合

『the』なしは
特定の場所に行くというニュアンスを含みます。

go to
  • the movies
  • the theater
  • the bank
  • the post office
  • the hospital
  • the station
  • the airport
  • I never go to the theater, but I go to the movies a lot.(劇場には行かないけど、映画館にはよく行きます。)
  • Are you going to the bank? No, I’m going to the post office.(銀行へ行くんですか?いや、郵便局に行きます。)
  • We’re going to the airport.(空港に行きます。)
go to
  • the doctor(医者に診てもらう)
  • the dentist(歯医者に診てもらう)
  • Why don’t you go to the doctor?(お医者さんに行ったらどうですか?)
  • I have to go to the dentist tomorrow.(明日、歯医者に行かなければならない。)

まとめ

いかがでしょうか。

本来の目的や機能を表す場合には “the” は使われず、建物(や物)として特定のものを指す場合には “the” が使われます。

定冠詞 the を含まない表現は「習慣的に通っている」ことを意味し、個人の人となりを述べる表現となります。ということで、ただ1回の訪問についてウッカリ the を省いて表現してしまうと、「この人は学生か」「この人はキリスト教信者なんだな」「この人は前科持ちなのか・・・」のように誤解されることになりかねません。

“I go to the school.”という一文では、自分が学生か否かは関係なく、ただ「学校(という施設)へ言く」という状況を表します。父兄が運動会や参観日で学校を訪ねるのかもしれませんし、地域イベントの会場として学校が利用されていてそこに行くだけなのかもしれません。

このように私たち日本人にはちょっと悩ましい “the” ですが、実際の例を見て1つ1つ理解しておくことが大切です。

冒頭のように“school” に “the” はつけない!とだけ覚えることはとても危険なことなのです。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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